デジタルアーカイブ「白水会記録会計」を公開します

有島農場解放100年記念事業として進めてきた、
デジタルアーカイブ事業2件のうち1件について、リリースします。
「テキスト版白水会記録会計」です。

岩内町郷土館が所蔵している史料、
大正から昭和にかけての「白水会記録会計」(佐藤弥十郎著)について、
岩内町郷土館の許可を得て、土香る会の会員数名と地元の研究者によって(関わった方の氏名は最終ページに記載)原本の複写とテキストデータ化作業を行ったものを、一般に公開するものです。

この「白水会」というのは、
有島武郎が1922.7.18に農場解放宣言を行うために狩太に来た折、
木田金次郎に誘われて、その前々日から前日にかけて岩内を訪れ、
当時岩内の知識人たちに絶大な人気を誇っていた有島武郎を大歓迎する講演会などが催され、心の交流が行われたことを記念して、
地元の若い人たちが作ったグループです。
それが、1922.7.17、つまり、農場解放宣言の前日でした。
以降、白水会は岩内町の文化活動の先鋭的な活動を牽引していったのです。
「白水」というのは、有島武郎の個人雑誌「泉」の文字を二つに分けた命名です。

この資料には、興味深い史実がいくつも記録されていて、
有島武郎と岩内の精神的紐帯が、彼の死後も続いたことを感じさせる第一次資料だと思います。

「テキスト版白水会記録会計」は、こちらで見ることができます。